6.モラハラは治るのか?加害者が変わる可能性と、あなたが向き合うべき冷徹な現実

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こんにちは。男女問題相談・リスタートコーチのmanaです。

「本気で反省して謝ってくれたら、許せるかもしれない」
「カウンセリングに通えば、昔のような優しいあの人に戻るのだろうか」

モラハラに悩む多くの方が、心のどこかで「相手がいつか変わってくれる(治ってくれる)のではないか」という希望を捨てきれずにいます。

特に、激しい暴言のあとに急に優しくなったり、涙を流して謝罪されたりする「ハネムーン期」と呼ばれる時期を経験すると、「優しい面もある」と期待してしまうのは当然の心理です。

しかし、リスタートコーチとして多くの事例を見てきた立場から、最初にお答えを申し上げます。

「モラハラが自然に治る確率は、限りなくゼロに近い」というのが冷徹な現実です。

なぜモラハラを治すのがこれほどまでに難しいのか、その理由と、万が一にも「変わる可能性」があるケース、そしてあなたが持つべき心のあり方について詳しく解説します。

1. なぜ「モラハラは治らない」と言われるのか?3つの根本的理由

病気や怪我とは違い、モラハラは本人が「治したい」と思わなければスタートラインにすら立てません。しかし、彼らの特有の心理が、そのスタートを徹底的に阻みます。

① 「自分が100%正しい」という強固な他責思考

モラハラ人間の最大の特徴は、すべての原因を他人のせいにする「他責思考」です。

彼らの脳内では、「自分が怒っているのは、お前が俺を怒らせるようなことをしたからだ」という歪んだロジックが完璧に完成しています。自分が悪いとは微塵も思っていないため、そもそも「自分を変える(治す)必要性」を全く認識できないのです。

② 一時的な謝罪は「引き留めるためのポーズ」に過ぎない

あなたが「離婚」や「別居」を切り出したとき、相手が急に土下座をして謝ったり、「もう二度としない」と泣きついてきたりすることがあります。

しかし、これは改心したわけではありません。「自分を無条件に肯定してくれる都合の良い存在(ターゲット)を失いたくない」という恐怖からくる、一時的な演技(ポーズ)です。あなたが許して元の生活に戻った途端、数週間から数か月で100%元のモラハラ体質に逆戻りします。

③ 認知の歪みや人格の根柢の問題

これまでの記事で述べた通り、モラハラの背景には幼少期の根深いトラウマ、歪んだプライド、あるいは未診断の発達障害(ASD/ADHD)や自己愛性パーソナリティ障害といった、人格の根底に関わる問題が潜んでいます。
これらは一般的な会話や家庭内の努力、ましてや被害者側の我慢によって変えられるような、生易しいものではありません。

2. 万が一にも「モラハラが治る(変わる)」可能性のある条件

では、モラハラが変わる可能性は完全にゼロなのでしょうか。極めて稀ですが、加害者が言動を改め、関係修復ができるケースもあります。ただし、それには以下の3つの条件がすべて同時に揃うことが絶対条件です。

  • 条件①:社会的・致命的なペナルティを受けたとき 「妻が子どもを連れて黙って家を出た」「弁護士から離婚調停の書類が届いた」「職場でハラスメントが公になり、社会的地位を失いかけた」など、言い逃れのできない現実を突きつけられ、人生最大の危機(底つき体験)を迎えたとき、初めて自分の異常性に気づくことがありますが、ほとんどのモラハラ加害者は、これでも変わらず、離婚原因・家庭不和の原因はパートナーにあると信じ切っている人が非常に多いです。
  • 条件②:周囲のせいにせず「自分が異常だった」と心から自覚したとき 「妻が悪い」と思っているうちは治りません。「離婚原因や家庭での問題は、自分のこれまでの言動のせいだ」と、矢印を自分に向けられた場合のみ、変わる可能性が生まれます。
  • 条件③:専門機関(加害者プログラム)に何年も通い続ける覚悟があるとき モラハラは精神論では治りません。専門の臨床心理士によるカウンセリングや、DV・モラハラ加害者更生プログラムに、本人が自費で、数年間にわたって愚直に通い続け、自分の認知の歪みを矯正し続ける必要があります。

もし、パートナーが「カウンセリングなんて行くわけがない」「お前が行け」と言っている段階であれば、変わる可能性は「ゼロ」だと断言できます。

3. 「変わらない相手」を前に、あなたが今すぐ捨てるべき呪縛

「私の努力が足りないから変わってくれないの?」

「私がもっと上手に立ち回れば、あの人を怒らせずに済むのでは?」

そのように考えて自分を追い詰めるのは、もう終わりにしましょう。

あなたがどれだけ優しくしても、料理を美味しく作っても、家事を完璧にこなしても、相手のモラハラは治りません。なぜなら、モラハラは「加害者自身の心の問題」であり、あなたの行動とは1ミリも関係がないからです。

他人の性格や人格を変えることは、不可能です。

あなたがどれだけエネルギーを注いでも、底の抜けたバケツにお水を注ぎ続けるようなもので、最終的にあなたが精神的に破綻してしまうだけです。

「相手を変えること」に貴重な人生の時間とエネルギーを使うのを、今すぐやめましょう。

そのエネルギーは、「相手が変わらない前提で、自分がこれからどう生きていくか」という、あなたの未来のために使うべきです。

結び:相手の更生ではなく、あなたの「リスタート」へ

「あの人は治るの?」という問いへの本当の答えは、「治るかもしれないから待つ」ではなく、「治らないと割り切って、自分の人生の舵を握る」ことです。

相手が変わってくれるのを待つ毎日は、他人の不機嫌に自分の人生をジャックされている状態です。

相手が変わるかどうかはどうでもいいのです。

「私は、これからの人生をどう生きたいか。のびのびと笑顔で暮らしていた、本来の自分を取り戻したい」

主語を「あの人」から「私」に変えたとき、あなたの目の前には新しい選択肢が広がります。

同居したまま心の境界線を引くのも、水面下で別居の準備を始めるのも、すべてはあなたが幸せになるための自由な権利です。変わらない相手への執着を手放し、あなた自身の人生を輝かせるための「リスタート」を、一歩ずつ一緒に踏み出していきましょう。

リスタート・コーチ mana

モラハラ夫の不機嫌に怯える毎日から脱出し、現在は穏やかで自由な生活を取り戻した元当事者です。

かつての私と同じように「同じ屋根の下で息を潜めるように暮らす女性」のための脱出伴走コーチとして活動中。

感情論ではなく、経済的自立と確実なステップを踏んだ「戦わずに勝つ水面下準備」が得意です。「自分の人生を立て直したい」と願うあなたの一番の味方になります。

詳しいプロフィール(私の地獄のモラハラ離婚体験談)は【こちら】から。

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