こんにちは。男女問題相談・リスタートコーチのmanaです。
「なぜかいつも、強圧的な人ばかりが周りに集まってくる」 「パートナーが最初は優しかったのに、だんだんモラハラ化してしまう」
人間関係の中でいつも自分が我慢する立場に回ってしまい、悩んでいませんか?
前回の記事では、モラハラ加害者の心理や特徴について解説しましたが、実はモラハラには「加害者がターゲットに選びやすい人(被害に遭いやすい人)」という傾向が存在します。
誤解しないでいただきたいのは、「被害に遭う人が悪い」ということは絶対にないという点です。悪いのは100%加害者です。
しかし、あなたが元々持っている「優しさ」や「責任感の強さ」といった素晴らしい美徳が、モラハラ加害者にとっては「好都合なターゲットの条件」になってしまっているケースが非常に多いのです。
この記事では、モラハラ被害に遭いやすい人の特徴を詳しく紐解き、加害者を寄せ付けないための心の守り方について解説します。
1. モラハラ加害者が好む「ターゲット」の心理的特徴
モラハラ加害者は、誰彼構わず牙をむくわけではありません。彼らは自分の「心のゴミ箱」になってくれる人、支配しやすい人を無意識に見極めています。そのターゲットにされやすい人の共通点を5つ挙げます。
① 責任感が強く、「自分が悪い」と考えがち(他責より自責)
何かトラブルが起きたとき、真っ先に「私の何がいけなかったんだろう?」と考える癖はありませんか?この高い自責思考と責任感の強さは、本来とても誠実で素晴らしい資質です。しかし、モラハラ加害者からすると、「お前が悪い」と言えば、素直に「ごめんなさい」と罪悪感を持ってくれる、非常にコントロールしやすい相手になってしまいます。
② 自己肯定感が低く、他人の評価を気にしすぎる
「自分には価値がない」「人から認められないと不安」という心理が根底にあると、他人の顔色を過剰に窺うようになります。 加害者が放つ「お前はダメな人間だ」という言葉を、「やっぱり私はダメなんだ」とそのまま受け入れてしまいやすく、相手の支配下にズルズルと引き込まれていく原因になります。
③ 「優しすぎる」かつ「ノー」と言えない(境界線が曖昧)
理不尽な要求や暴言を吐かれても、「相手にも何か事情があったのかも」「私が我慢すれば丸く収まる」と受け流していませんか? 相手と自分との間の「境界線」が薄く、NO(嫌だ)と言えない人は、加害者にとって「どこまで踏み込んでも怒らない、境界線のない安全なエリア」に見えてしまいます。結果、言動がどんどんエスカレートしていきます。
④ 面倒見が良く、相手を「変えよう・救おう」とする(共依存傾向)
ダメな部分があるパートナーに対して、「私が支えてあげなくては」「私が優しく接していれば、いつか分かってくれるはず」と尽くしてしまうタイプです。 これは一歩間違えると「共依存」という関係になり、加害者のモラハラをあなたの優しさが(無意識に)助長し、お互いに抜け出せなくなる底なし沼にはまってしまいます。
⑤ 孤立しやすく、他人に弱音を吐けない
「自分の家の恥を人に話すべきではない」「これくらいで相談したら迷惑をかける」と、一人で問題を抱え込んでしまう人です。 周囲との繋がりが薄い人は、加害者にとって「誰にもチクられない(外部にバレない)」ため、最も攻撃しやすい格好の標的となります。
2. なぜ、あなたの「美徳」がターゲットにされてしまうのか?
ここで一度、整理しておきましょう。 上記で挙げた特徴の多くは、社会生活においては「気が利く」「真面目」「優しい」「忍耐強い」という、誰もが羨むような美徳です。
しかし、モラハラ加害者の歪んだ認知のフィルターを通すと、これらの美徳は以下のように変換されてしまいます。
- 「真面目で責任感が強い」 = 嘘の罪をなすりつけても、素直に信じて反省してくれる
- 「優しくて我慢強い」 = どんなにひどい暴言を吐いても、怒って反撃してこない
- 「ノーと言えない」 = 自分の要求を何でも受け入れてくれる
つまり、あなたの性格が悪いから被害に遭うのではなく、あなたの持つ「純粋な優しさ」や「誠実さ」を、加害者が自分の歪んだ自尊心を満たすために悪用(搾取)しているだけなのです。
まずは、「私がダメだからターゲットにされるんだ」という思い込みを、今すぐに捨ててください。
3. 被害から抜け出し、モラハラ人を寄せ付けないための「3つの処方箋」
もし、これまでの特徴にいくつも心当たりがあったとしても、悲観する必要はありません。自分の傾向を知ることは、対策を立てるための最強の武器になります。
これから「モラハラ被害に遭わないあなた」に生まれ変わるための、具体的なアクションをご紹介します。
処方箋①:「自責」のスイッチを強制オフにする
パートナーが不機嫌になったり、暴言を吐いたりしたとき、脳が自動的に「私が何かしたかな?」と考え始めたら、心の中で大きく「ストップ!」と叫んでください。
そして、「機嫌が悪いのはあの人の問題。私には関係ない」と心の中で事実を切り離します。理不尽な怒りに対して、あなたが反省したり、機嫌を取ったりしてあげる必要は一切ありません。
処方箋②:小さな「NO」から伝える練習をする
最初から大きな反論をするのは怖いはずです。まずは、日常生活の小さなことから「私はこう思う」「私はそれは嫌だ」と口に出す練習をしていきましょう。
モラハラ加害者は、自分の思い通りにならない「自分の意見をしっかり持った人」を嫌います(支配できないからです)。あなたが毅然とした態度(自分軸)を持つことで、相手は自然とあなたをターゲットから外すようになります。
処方箋③:外部の「客観的な視点」を定期的に入れる
モラハラ環境に長くいると、感覚が麻痺して「これくらい普通かも」と思ってしまいます。 友人、家族、あるいは信頼できるプロ(コーチやカウンセラー)など、家庭の外にいる人と話し、「それはおかしいよ」「あなたは悪くないよ」という客観的なフィードバックを定期的にもらう環境を作ってください。外部の光を入れることが、マインドコントロールを解く最大の鍵です。
結び:あなたの優しさは、あなたを大切にしてくれる人のために
モラハラ被害に遭いやすい人は、裏を返せば「人の痛みが分かり、誰かを深く愛することができる、とても心の温かい人」です。
その素晴らしい財産を、あなたを傷つけ、支配しようとする人のために使い果たすのは、もう終わりにしませんか?
あなたのその無限の優しさは、まずは「あなた自身」を救うために使ってください。そして、あなたのことを対等に扱い、尊重し、大切にしてくれる人のために使ってください。
自分の思考の癖(他人軸)に気づき、少しずつ「自分軸」へシフトしていくことで、あなたの周りに集まる人間関係は劇的に変わっていきます。
我慢の毎日を卒業し、あなたらしい人生の「リスタート」を切りましょう。その一歩を踏み出すあなたを応援しています。

